「深い学び」と「感情の表現」ができるように子ども達をサポート
市では、戦争体験者の高齢化などにより、若い世代に戦争体験を語り継ぐ機会が減少している中、次代を担う子どもたちに戦争の悲惨さや平和の大切さについて肌で学ぶ機会を設け、その成果を広く市民へ還元することを目指す「中学生被爆地平和派遣事業」を実施しており、ちょうふこどもネットは令和元年度から学習サポーターとして平和派遣事業に協力しています。
今年度もピースメッセンジャー11人を被爆地長崎へ派遣しました。
7月3日実施の事前学習会では、こどもネットスタッフが進行を行い、これからの活動に向けて大切にしてほしい事を伝え、今の気持ちを「メッセージボード」に表現する作業を行いました。
そして、8月8日から10日の長崎現地平和活動にもスタッフ1名が同行し、子ども達とコミュニケーションをとりながら、より深い学びの場を作るサポートを行いました。
30度を超える気候の中で、子ども達はとても前向きに様々なプログラムに取り組み、戦争遺跡や資料館を自分の目で見て様々な感情を抱いていました。
特に、8月8日~9日に行われた「青少年ピースフォーラム」では、全国から集まった他自治体の中学生~大学生と意見交換会を行いました。
メッセンジャー達はそれぞれに、他人の意見に耳を傾け受け取り、その中で自分の想いを伝えていました。ただ平和について考えるだけではない、貴重な経験と出会いの場になったようです。
現地活動中にも、ミーティングにおいて振り返りやこれからの活動への想いを共有してもらえる場を作るサポートを行いました。
現地活動終了後は、8月15日にオンラインでの学習会、9月4日には全員集合しての事後学習会を実施し、事前学習会から作成していた「メッセージボード」を完成させました。
今後のピースメッセンジャー達ですが、市内各所でのメッセージボードの巡回展や近隣自治体との意見交換会、そして報告会等さまざまな活動への参加が予定されています。
メッセンジャー達が自分の目で耳で感じてきた平和への想いに、是非一度触れてみて下さい。